2014年2月14日金曜日
バレンタイン作戦 2014 (その1)
イブさん「ティファっち、おはよ~」
山田さん「お早う。」
イブさん「今日はバレンタインだねぇ。なんか気合入ってたけど誰にあげるの?クラスの子?」
山田さん「もうプレゼントしてきたわ。」
イブさん「早っ!」
山田さん「なんか朝にしか会わない人でさ。」
イブさん「学校の人じゃないんだ?」
山田さん「う~ん。『あげるならあの人』っていうのは決まってたんだけど、実はよく知らない人なのよね~。知ってるのは名前と毎朝ランニングしてるって事くらいで。」
(山田さんの回想)
初めて会ったのは秋の頃で、私が学校に向かって歩いてたら・・・
その人の方から「山田さん?」って声をかけてきたの。
どうしても誰だか思い出せなくて「なんか美少年ってこういう人を言うんだろうな~」とか考えながらぼーっと顔を見てたら・・・
なんかフワッと肩を抱かれて耳元で「やはり山田さんで間違いないです」って囁かれたのよ。
名前は浅木くん・・・フルネームは「浅木翠閃(あさぎすいせん)」らしいんだけど、聞いてもやっぱり心当たり無くてさ。
でも「あんた誰?」って言うわけにもいかないから挨拶だけして別れたわ。
それからも時々、同じ時間に道で会って挨拶したりしてたんだけど、なんか不思議な人でさ。
会うたびに肩を抱いて「山田さんですね」って耳元で囁くのよ・・・すっごいナチュラルに。
なんか外国暮らしが長かったらしくて、日本の習慣にまだ慣れてないって言ってた。
私の方が年下なのに、いつも丁寧語で話すのもなんだか面白かったわ。
今日はチョコをプレゼントしようと思って、いつも合う場所で待ってたんだけど・・・
やっぱり耳元に顔を寄せてきて「山田さん、今日はなんだか甘い匂いがしますね」って囁くのよ!
もうね、私を殺す気かと(笑)
心臓バクバクで「もうどうしよう」って感じだったけど、とりあえずチョコは渡してきたわ。
山田さん「とにかくもう『やるべき事はやった!』って感じ。今回はよく頑張った!私エライ!!」
イブさん「そっか~。うまくいくといいねぇ。」
というわけで「山田のターン」でした。
もうちょい続く予定っす。
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